【メーシー教授】ウルトラマンタイプと出世

「さくらちゃん（大学３年女子大生）」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。今日は、「（さくらちゃんの）パパ」が「メーシー教授」に相談に来ています。

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メーシー教授、いつもお世話になっております。

ある会社の社長がウルトラマンタイプ（タイプ９）の部下を成長させ、役職にあげてやりたいと言うのですが、どうすれば良いのでしょう。

メーシー教授

その方の外見の特徴は、どうかな？

風貌は柔和で、体格はがっちりしており、気は優しくて、包容力のあるゆったりとした雰囲気を持っています。

メーシー教授

態度や行動はどうじゃろう。

話し方はおっとりしていて、安定感があります。自分の意見を主張すること、言うべきことをはっきり言わないようですね。

メーシー教授

どの様な言語で話しておるかな。

使用する言葉としては「どっちでもいいじゃない」「構わないよ（あなたが決めて）」「あなたはどう？」「これは単に私の個人的な考えだけど・・・」「それもいいね」「みんなにも聞いてみよう」「なんとなく」と、相手に委ねる話し方です。

メーシー教授

典型的な、ウルトラマンタイプのようじゃな。花田勝（兄）、優香、瀬川瑛子、西郷隆盛、ワンピースのサニー号などが、タイプ９のモデルじゃ。

ほー、ワンピースのキャラクターにもエニアグラムのタイプは当てはまるのですか。この方たちは、どの様なやりたい事や、望みを持っているのでしょうか。

メーシー教授

一言で言おう。この方たちには、金銭欲や出世欲は無い。

そのような人間がいる事が、信じられません。本当ですか。

メーシー教授

本当じゃ。しかし、望みと言うモノはある。それは、周りと波風立てずに、平和と調和の中で生きる事、それだけじゃ。

具体的にはどの様なことでしょうか。

メーシー教授

ある大企業の重役であるウルトラマンタイプに「あなたの仕事のやりがいとは何ですか」と聞いたことがある。するとその方は、「仕事を終えて、一杯のコーヒーをゆっくり飲む。出来れば、沈みゆく太陽をながめながら、遠くでは山寺の鐘の音が、ごーーんとなり、鳥が自分のねぐらに帰って行くシルエットを見ながら、静かに座っている。それがあれば、また、明日も頑張ろうという気持になれる」そう言っておった。

まるで、日本昔話のような世界ですね。では、この方たちをやる気にさせ、成長させ、役職をあげてやりたいと思ったらどうすれば良いのでしょう。

メーシー教授

ゆっくり、時間をかけて、ただし目標を常に掲げながら、少しずつ前進させる事じゃ。焦らせたり、スピード、効率の追求には反発を強める。

では、企業の効率に間に合わないのではないのですか。

メーシー教授

効率、スピード、結果、成果と言って、多くの人々がストレスを抱え、企業から外れていったり、病気になったりし、戦線から離れて行く。つまり、キャリアのサークルが早い。しかしウルトラマンタイプは、じっくりと、二十年、三十年単位で、自分を完成させていく。忍耐強く、企業に貢献し続けることによって、定年近くになって、重役にまで上り詰めるタイプ９も多い。

なるほど。ウルトラマンタイプには、こちらから人為的に出世のコースを登らせなくても、本人的には問題無いと言う事なのですね。

メーシー教授

企業体力が、彼らの能力発揮まで、保てるかどうかという課題はあるがの。短期勝負の企業では採用しないことを勧める。どちらも不幸になる。