2017/05/30

【メーシー教授】サザエさんは部下を育てられるか

「さくらちゃん（大学３年女子大生）」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。今日は、「（さくらちゃんの）パパ」が「メーシー教授」に相談に来ています。

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 メーシー教授、いつもお世話になっております。以前、部下育成の目標管理についてお伺いしました。もう少し具体的に教えていただけないでしょうか？

 

 

上司が部下育成の目標を持っている場面を取り上げよう。突然じゃが、例えばサザエさんは、目標に向かってカツオを上手に育てられるのじゃろうか。

 

 

 

サザエさんは、タイプ７でした。熱中する人ですね。そもそもタイプ７の目標に対する指導は、どのような特徴を持っているのですか。

 

 

目に浮かぶようです。

 

 

ふむふむ。そして、サザエさんは・・・。

 

 

そうですね。小言を言って終わる。毎回、同じことの繰り返しです。

 

 

このやり取りを、サザエさんを上司、カツオを部下に見たててみよう。エニアグラムで説明するならば、サザエさんタイプ（タイプ７）の特徴は、自分が「目標到達の出来ない理由」を知ると、「理由を聞いたこと」だけで満足し、急に目標への意欲が消失してしまい、その後の指導が曖昧になってしまう事じゃ。

 

 

確かにサザエさんの小言は、カツオに何の影響も与えていません。どうすれば良いのでしょう。

 

 

まず、サザエさん自身に「理由理解による目標達成意欲の消失」という現象が起こることを意識する。サザエさん自身が、「理由を聞いた事だけで満足」している事実に気づく事じゃ。

 

 

なるほど。それから・・・。

 

課題は、試験で不足している、あと３０点を取るために、どのように学習を進めるかじゃ。サザエさんは「もっと、勉強すれば」と言っているが、具体的な勉強方法について指導したこと一度も無い。実はカツオもタイプ７で、多動的で、熱中型。このタイプの子供は、ノートの字が汚く、雑に書く。ノートがきちんと取れておらないから、先生の言ったことが、だいぶ抜け落ちている。後で見て全体が細かく分かるように丁寧にノートを取らせるだけで、成績はグンと伸びる。

 

するとタイプ７の部下は、もしかすると上司の指示やお客様の要望を丁寧に聞いていないかもしれないのですね。

 

その通り。であるから上司は、タイプ７の部下を指導する際、他者からきちんと話を聞き、漏れを少なくするようにノートを丁寧に書かせることから始めれば、部下の目標を達成させることができる。

 

 

 

なるほど。すると、まず上司が自分のタイプの特徴を理解し、改善を行う。次に、部下のタイプの特徴を理解し、部下のタイプに合致した指導を行う。他のタイプでは、どうなのですか？

 

ジャイアンタイプ（タイプ８）の上司は、やって当たり前、やらなかったら雷を落とす。やったか、やらなかったか、だけで、何の指導の方法も無い。峰不二子タイプ（タイプ３）の部下育成は放置。そもそも部下指導に意欲が無いので、部下を育てることが困難で、後々、本人も苦しむ。メンター役が初期段階で、部下育成・指導の方法を丁寧に支援しないと、峰不二子チームそのものが崩壊してしまうこともある。

 

日本の職場の業務効率の悪さや残業の多さは、我々がエニアグラムを受け入れて活用するだけで、格段に改善されるのではないでしょうか。メーシー教授、今日も良いことを教えてくれて有難うございます。

 

 

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■人物紹介

メーシー教授

秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。

 

さくらちゃん

大学３年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。

 

（さくらちゃんの）パパ

人事系コンサルタント会社経営　メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。

 

 

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