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株式会社エニアグラムコーチング - ブログ

2017/07/18

【メーシー教授】体質改善は、何故、失敗が多いのか

「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。今日は、「(さくらちゃんの)パパ」が「メーシー教授」に相談に来ています。

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メーシー教授、いつもお世話になっております。ある企業の社長から、企業風土・体質改善の方法について教えてくれと言われています。

 

メーシー教授

 

どのようなことでしょう。

 

 

 

その社長の会社は、歴史のある中小企業です。安定はしているのですが、社員は新たなチャレンジに、皆、及び腰です。どうすれば、積極的で挑戦的な企業風土・体質に変えることが出来るかという質問でした。

 

メーシー教授

わしが、コンサルタントとして係った企業は菓子製造・販売業であった。エニアグラムを使った企業風土・体質改善を行おうとした。エニアグラムの基本手法は「自己理解」と「自己改善」。しかし、わしは、そのミッションに失敗した。しかも大概の企業が企業風土・体質改善に失敗して、元の体質のままになる。

 

 

どういうことでしょうか。

 

 

メーシー教授

体質改善を行うとすると、パフォーマンスや業績が一時、衰え、苦しくなること知らないからじゃ。人間でも、運動習慣の無い人が、運動を継続しようとしたらどうじゃろう。最初は張り切っているのでスタートは良いとしても、そのうちに筋肉痛がでたり、体力の衰えも実感する。続けることにも面倒くささを感じてくる。つまり、どのように素晴らしいプログラムであっても、新しいことを導入するときは、パフォーマンスは一旦、下がる。

 

 

下がるのですね。

 

 

メーシー教授

企業にも同じ事が起きる。そもそも日本人の多くは、外圧に弱く、変化を嫌う特徴を持っておる。「現場の事が何も分かっていないコンサルタントの言うことは信頼できない」「たまに来て、口だけで指示するのは簡単だ」「社長が余計なことを始めたせいで、俺たちは苦労させられる」などの不満を口にする社員もいた。

 

 

そうでしたか。それは大変でしたね。

 

 

メーシー教授

さらに、そのような社員の声を受けて、エニアグラムにおけるマスオさんタイプ(タイプ6)の課長が、猛烈な抵抗をし始めた。全社員の代表のような口ぶりで、公然と「あんたのやっている事はおかしい」とわしを非難した。次に、星一徹タイプ(タイプ1)が「エニアグラムをやっていながら、これほど会社運営がうまくいかないのは、導入を決定した会社の責任だ」と社長批判もするようになった。

 

 

それで、どうなったのですか。

 

 

メーシー教授

 

その時のわしの力では、社員たちの反対の大合唱の声に逆らえず、自ら降板してしまう、苦い経験となった。

 

 

良かれと思って導入しても、うまくいかない事はよくあります。

 

メーシー教授

 

しかしその貴重な経験のおかげで、わしはいくつかの点に気づかされた。その後、同じ機会に恵まれ、2回目の企業風土・体質改善は上手く行った。

 

 

 

どのようにされたのですか?

 

 

メーシー教授

要点は3つ。一つは、新たなことを始めた時、社内に様々な化学反応が起きて、新しい変化を避けたくなる人、反対したくなる人が必ず出る事を、予め、全員に伝えておく。そうすれば、自分が変化を避ける人、反対側に立つ人になる事に、自然にブレーキがかかる。二つめは、新しい変化は経営者マタ―であり、会社の理念、方針に沿って行っている事を経営者側から、はじめに、さらに途中で、何度か説明をしてもらう。

 

 

なるほど、そうすれば社員も安心しますね。では三つめは何ですか?

 

 

メーシー教授

基本原理である、「自己理解」と「自己改善」を何度も伝える事じゃ。新しいプログラム導入の目的が「積極的で挑戦的な企業体質に変える」であるとすれば、変わらなければならないのは、誰か?ということ。人は、特に企業人は、何かを変える時、部下や上司、会社が変われば良いと考えがちじゃ。しかしそれは間違っておる。全体を変えるには、まず自分に気づき、自己を改善していく気づき以外に方法は無い。「変わらなければならないのは、自分である」「自分に気づいていく」という基本を、何度も伝える事じゃ。

 

 

また社内には異なる9つのタイプがいますから、それぞれの化学反応も把握しつつ、指導していくのですね。メーシー教授、今日も良いことを教えてくれて有難うございます。

 


■人物紹介

メーシー教授メーシー教授

秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。

 

さくらハッピーさくらちゃん

大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。

 

(さくらちゃんの)パパ

人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。

 

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