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2018/01/11

【今日のあなたへ】ガキ使と登美丘高校

昨年大みそかに放送された

日本テレビ系バラエティー番組

「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!

大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」(以下、ガキ使)は、

黒人差別と女性への暴力という二つの問題で、

窮地に立たされています。

 

同番組は、レギュラーメンバーが笑いを禁止され、

笑った場合はおしおき棒でお尻を叩かれるというものです。

浜田雅功(54)が、

ハリウッド映画「ビバリーヒルズコップ」の主演、エディ・マーフィに扮し、

顔を黒くメークして登場したところ、

アフリカ系米国人コラムニストのバイエ・マクニール氏が問題視し、

さらに英BBC電子版や米ニューヨーク・タイムズ紙電子版など

海外主要メディアが報じ、人種差別問題に発展しています。

 

さらに同番組に出演したタレント、ベッキー(33)が

お尻を蹴られた件について、

批判の声がSNSを中心に上がっています。 

番組では「ベッキー 禊(みそぎ)のタイキック」と題して、

不倫騒動にケリをつけるとばかりに、

タイのキックボクサーが、

嫌がるベッキーを蹴るドッキリで

お仕置きを与えるというものでした。

 

女性への暴力が、日本のマスコミを通じてお茶の間に流れたことを

「不愉快だ」などと問題視するコメントが

大きく報道されています。

そもそもお尻を叩くという

暴力で笑いをとる企画自体に若干の毒を含んでおり、

とうとうその毒が表面化したともいえます。

このままでいけば、今年の同番組は無くなる可能性があります。

 

その丁度同じ時間帯に放映された、

大みそか恒例の「第68回 NHK紅白歌合戦」では、

全く違う印象を持ちました。

大阪府立登美丘高校ダンス部と歌手の郷ひろみ(62)が出演し、

女子高校生たちがキレキレのバブリーダンスを披露してくれ、

とても元気をもらいました。

バブル時代と青春真っ只中の高校生という組みあわせが新鮮で、

かつ夏・冬休みは毎日9時間練習したという成果が実感できる、

高校生のパフォーマンスの高さに驚かされました。

 

さて大みそかのTV番組における表と裏という構図ですが、

私が言いたいのは、ガキ使が悪く、

女子高校生たちが素晴らしいといった、

単純なものではありません。

この二つの番組を通して、

エニアグラムでも伝えられており、

多くのスピリチュアルな主要な教えである「今、ここ」という

概念について、述べたいと思います。

 

「今、ここ」が重要であることは、

多くの啓蒙書に著述がありますが、

「今、ここ」がなぜ重要であるかについて、

充分な説明を見つけることが稀なので、私が解説します。

 

「今、ここ」が重要であるのは、

二つの普遍的な意味があるからです。

一つは、「今、ここ」が持つ本質性です。

そしてもう一つは永遠性です。

 

「今、ここ」を理解するのは、

その反対から考えると理解しやすいです。

つまり、「今、ここでは無いこと」から考えれば良いのです。

反対とは、「今」ではない「過去」又は「未来」と、

「ここ」ではない、「他国」や「宇宙」など、

「別のどこか」です。

私たちが「過去」や「未来」、又は「ここ」ではない

他国や宇宙など、「別のどこか」をいくら想像しても、

それはあくまで想像であって、現実ではありません。

しかし「今、ここ」の現実は瞬間、瞬間に存在しており、

「今、ここ」だけが本質につながっています。 

 

本質につながっているとは、

「今、ここ」の現実だけが

未来と過去を形成しているという意味です。

皆さんには、「今、ここ」だけが未来を形成しているということは、

分かりやすいでしょう。「今、ここ」で何を意識し、

何を考え、どのような言葉を用い、どのように行動するかで、

私たちの未来が常に決まるからです。

 

では、過去を形成するというのは、どういうことでしょうか。

それは、過去の様々な出来ごとの体験の意味を

とらえなおすのが「今、ここ」であるということです。

 

あなたが過去に辛い体験をしたとしましょう。

すると過去は辛かったけれども、

今になってみれば、現在の自分の人生に良い影響も与えていて、

役立っているととらえなおすことは、

その出来事が存在した本質的な意味に、

より近づくことになります。

つまり、過去の単なる現象や辛かった感情には

本質はつながっておらず、

「今、ここ」で得られる出来事の意味を理解することだけが、

本質に近いということになります。

 

永遠性について言えば、

これは、皆さんが日々経験出来ることで説明できます。

例えば、数千年の年月を経た深い森林や、

切り立った峰や高くそびえる山々、

広大な海や宇宙をイメージしてみてください。

多くの人が、その風景に永遠を感じずにいられないでしょう。

しかしその永遠の時間は、やはり「今、ここ」の

瞬間、瞬間の時間で作られており、

そして私たちは、まさに「(その風景を見ている)今、ここ」でしか、

永遠を感じられない特徴を持って存在しているのです。

つまり、永遠もまた「今、ここ」につながっているといっても良いのです。

 

タイプ4は、「今、ここ」を否定し、

どこか違う時間に接着し、違う場所に瞬間移動します。

 

タイプ7は、全体の7割くらいまでは、

「今、ここ」にありながら、7割を越えると移動を始めます。

 

タイプ9は、他人と時間は一緒でも、距離を置き、

違う場所にいる自分のホームに立っています。

それぞれのエニアグラムのタイプは、

それぞれのタイプの方法で「今、ここ」にいないのです。

 

大みそかに放映された二つの番組における、

ガキ使の「今、ここ」と、高校生たちの「今、ここ」を経た、

それぞれの未来を考える時、

自分たちに振り返って「今、ここ」で、何を意識し、何を考え、

どのような言葉を用い、どのように行動するかが

人生に重要な意味を持つ瞬間だと気づかされます。

 

「今、ここ」の瞬間を意識してください。

「今、ここ」の瞬間が良きものであれば、

あなたの今年一年は、必ず祝福された、

素晴らしい一年になることでしょう。

 

 

安村明史

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