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株式会社エニアグラムコーチング - ブログ

2015/11/03

【9つのタイプ】タイプ3のリーダーシップについて

リーダーとなったタイプ3がしばしば陥る失敗は、上位者からの評価を重視するあまりに部下の意見や全体の最適さを無視してしまうことです。

他者から良い評価を得たいと考え、結果がすべてと思い込んでしまいがちなタイプ3は、上位者の要求全てに対して、イエスマンになりがちです。全体の最適さよりも、上位者が高い評価をする方向をかぎ分けて、さらに結果を優先させます。(①の部分)チーム全体の歩調や一人一人の意思、考えに耳を貸さず、(②の部分)全て上位者の意向優先、または自分独自の結果主義に走ってしまうのです。しかも充分な説明をせず指示命令を出し続けると、スタッフには徐々に不満が蓄積されていきます。メンバーを疲弊させ、「もうついていくことは出来ない」「独善的だ」などと批判の声が上がり、チームの求心力が失われ、造反グループが出来ることもあります。そして、抵抗の姿勢としての欠勤、離職の問題が起こります。

離職の原因の8割は、欠勤時の理由にあると言われています。問題が起こったら、コーチングの基本的なマインドである「課題と答えは本人が持っている」を思い起こし、下位者に状況や問題となっていること、特に全体に不満を聞くことが解決の鍵です。(③の部分)上位者は、結果を得たいがあまりに、チームを省みずスピードを上げてしまうタイプ3リーダーに、全体の最適さを振り返るチャンスを与えてあげてください。(④の部分)その時、一人で事態に当たらせると、突き放された寂しさを感じ、かつ怒りを持つことが往々にしてあります。また、自分にバツをつけられないように、問題を掘り下げることに徹底できない(場合によっては隠蔽する)ことがあります。必ず、共に責任がある立場である上位者が見守るなかで、事態の収拾に当たらせることが大切です。

総じて、アクセルばかりを踏み続ける車のエンジンが壊れつつあることに、気がつきにくいのがタイプ3リーダーです。

 

 

ECエニアグラムコーチング例「全体最適に気づかせる」

 

課長(上司)  「お疲れ様」

リーダー(部下)「お疲れ様です」

課長  「早速だが、最近の君のチームスタッフは休む人が多いね」

リーダー「そうなんですよ。期末が近いので、困っています」

課長  「君としてはどのように考えているのかな」

リーダー「注意はしているのですが」

課長  「うん・・・それで?」

リーダー「やる気のある人間もいるのですが・・・」

課長  「全体に対しては、リーダーとして、どう考える?」

リーダー「全体ですか・・・少し士気が落ちているかも知れません。少し、びしっと気合を入れる必要があるかもしれません」(①上位者が評価をする方向をかぎ分けて、結果を優先させる)

課長  「うん、なるほど・・・今、チームについて、皆はどう考えているのだろうね」

リーダー「皆ですか。これだけ休みが多いのですから・・・」

課長  「皆の意見は、聞いてみたかな?」

リーダー「・・・それぞれ、いろいろあると思いますが、私としては結果に集中してくれていると、思っています」

課長  「いや、そうじゃなくて、皆の意見や考えは聞いたのか、と・・・」

リーダー「まだ、聞いてません」(②チーム全体の歩調や一人一人の意思、考えに耳を貸さない)

課長  「結果は大切なのだが、皆が結束して成果となって現われる。全体のやる気を失わせている原因を、皆から聞いて見ることはどうだろう」

リーダー「はい・・・」

課長  「この件について、何か学べることがあると、私は感じるよ」

リーダー「・・・」

課長  「・・・(積極的な沈黙)」

リーダー「今回の件は、スケジュールの点で、行き過ぎたところがあるかもしれません」

課長  「行き過ぎたところ・・・」

リーダー「はい・・・」

課長  「うん、何か感じていることがあるようだね」

リーダー「ええ、皆ちょっと疲れているようだな、とは感じていたので」

課長  「それは、皆からも直接聞こう、また、君からも、言いたいことは言えばよい。一度ミーティングに参加させてくれないかな」(③下位者に状況や問題となっていること、特に不満を聞くことが解決の鍵)

リーダー「分りました。課長のご予定はいかがですか?」

課長  「メールで確認してスケジュールを送るよ。彼らの話を聞くことで、チームの課題がはっきりすれば、うまく行くよ。期待しているよ」(④全体の最適さを振り返るチャンスを与える)

リーダー「はい。有難うございます」

 

解説

タイプ3へのNGワードは「頑張らなくても良い。あなたは価値が無い」です。自分の価値を評価される為に頑張っているタイプ3を傷つける言葉です。タイプ3のやる気のエネルギーはゼロになり、それが激しいショックとなった場合は放縦の世界に入り込み、あなたの言うことには一切、耳を傾けなくなります。注意してください。

 

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1日集中セミナーへご参加いただいた方の感想

荒井 かおり 様(仮名)
目から鱗が落ちるような新鮮な発見と驚きがたくさんありました。与えていただいた情報量が多すぎて頭の中で整理できていないので、今日いただいた資料やとったメモを折に触れて見返したいと思います。
8時間という長時間でしたが、時間の長さを全く感じることなく、最初から最後まで興味深くお話を伺うことができました。その人の表面に見えている態度・行動と、その深層にある心理の関係がわかり、これから自分自身や他人について、常にその背景を考えるようにしたいなと思いました。
自己診断で私はタイプ4だと思っていました。そして実際にタイプ4だとわかったのが良かったのか悪かったのか、少し複雑な気持ちです。
自分はどうしても他者を否定し、自分の中の世界だけで生きてしまう傾向があるので、これからは各タイプそれぞれの違いや良さを認められるように意識を改革していきたいと思っています。
お話を伺っていて「タイプ8とタイプ3が似ているな」とか、「1番を求めるならタイプ1も近いのかな」と思ったのですが、これは他者に対する意識や、他者との関係の違いや基準が、外にあるか内にあるかの違いなのでしょうか。
また自分の中にも複数の要素があると思ったので、家に帰ってまた学習したことを見直ししてみたいと思います。本日は貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。

村上 恵美 様
「自己理解でハッピーになる1日集中セミナー」、ありがとうございました。
子どもや主人の事など相談させていただいて、どうすれば良いか具体的な方法を教えていただけて大変役に立ちました。
9タイプすべての言語をマスターするには、まだ時間がかかりそうですが、まずは自分と家族、身近にいる人たちのタイプを知って、学びを役立てていきたいと思います。
子育てしていく上で、エニアグラムコーチングを学べたことは、とても良かったと感じています。子どもそれぞれのタイプをいかしてかかわっていき、一緒に成長していきたいと思います。
私はタイプ1なので、エニアグラムを知らなければ、タイプ4の娘をつぶしてしまっていたかもしれないと思います。エニアグラムを学べたことに感謝致します。

山本 豊 様(仮名)
自己の分析を通して、今後の自分の成長に繋がるよう、課題や問題を克服していきたいと思いました。9つのタイプは大変理論的であること、生物学的にも説明がつくことを、改めて認識することができました。1日限りのセミナーでしたが、ここで得た知識に基づいて、今後にいかしていきたいと思います。


安藤 仁志 様 (男性)
非常によかった。経営に活かせる生(なま)の知識だと感じた。人を動かすための必須知識!

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