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株式会社エニアグラムコーチング - ブログ

2015/11/24

【9つのタイプ】タイプ8とのトラブル対処法ー「関係構築・距離」

 部下がタイプ8であった時、お互いの関係にどの程度の信頼関係が形成されているか、ということが重要です。タイプ8が怒り出す一つに、「自分は信頼されていない」と解釈して腹を立てていることがあります。タイプ8は、自分のことを信頼してくれている、と思える人間を信頼しますが、少しでも「信頼されていない。尊重されていない」という気配を感じると、相手のことも信頼しなくなり、「だったら勝手にしろ」というモードになりがちです。すると最低限上司として責任は持つとしても、積極的に部下の能力を引き出そうとはしなくなります。 

タイプ8には「おだてればいいのか」「褒めればよいのか」と思われている方もいるのではないかと思います。「ジャイアンさん、すごいですね」「さすがですね。立派ですね」と褒めそやすのは「賞賛」にあたり、ひいてはおだてることにもつながります。「賞賛」で伝えられたタイプ8は、上司からの褒めそやしを一時的には心地よく感じるでしょう。しかしそのことで、決して上司に心を開くことはありません。さらに、繰り返し「賞賛」されると「コイツ何かたくらんでいる」と疑念を持ったり、「子ども扱いされた」、発展して「コイツ、俺を馬鹿にしてるのか」と感じることになります。その理由は、「賞賛」は評価に他ならないからなのです。「評価」は、今回たまたま良い評価であったとしても、次回は悪い評価であることもあります。つまり、評価は変化するので、人は褒められている喜びと同時に、「もし評価が変化して、評価が落ちたら嫌だな」と無意識に感じているのです。また、「賞賛」の裏側に、何か別の目的があると考えてしまうのも人間の性質です。タイプ8は、「賞賛」する人間を自動的に最下位の手下として受け入れるにしろ、決して味方とは思っていません。逆に、上司がおだてればおだてるほど、信頼からは遠ざかっていきます。

 

タイプ8への効果的な接し方は「賞賛」ではなく「承認」です。「承認」は評価ではなく、裏の目的によるのではなく、何年たっても変わらない事実です。「承認」は、出来ている事実を受け入れ、その事実を自分の言葉で伝えるだけです。(①のセッション部分)事実を受け入れられていることは、タイプ8にとって大きな安心感です。このダイアログでの承認は「優秀な営業成績という事実を私は確認し、事実を認めましたよ」というメッセージになっています。さらにそこに、感謝や尊重の言葉が添えられると、もっと良いでしょう。(②のセッション部分)「承認」の言葉を聞いたタイプ8は、腹の底で喜びを感じます。自分が受け入れられたと感じ、安心もできるでしょう。上司に少しは心を開き、上司を心の友の一人としてみとめてやっても良い、と思えるのです。本人の自信につながり、攻撃することもなくなります。

 

この違いは微妙で、さして大差がないように思われるでしょうが、伝えられているタイプ8の側には大きな受け取り方の違いがあります。

 

さらに、特にタイプ8にとって嬉しいのは、苦難の時に心を許して話を聞いてくれる人の存在です。タイプ8の望みは、自分の孤独さや自分の弱さによりそってくれる他者が側にいてくれ、さらにそっとしてくれていることなのです。このようなタイプ8との関係は「見守る」というポジションが最適です。タイプ8は、他者からのコントロールを最も嫌いますし、特に上からのお説教は聞き流すだけです。しかしタイプ8にとって、ある一定の距離を置きながら見守ってくれる人の存在はありがたいと感じられます。

 

タイプ8に「いつも遠くから見守っているよ。でも、君が本当に辛い時は、いつでも話をしに来てくれないか?」と文中のように伝えます。「見守っている」ということを伝えられたことで、上司が、心を許して信頼できる人物として位置づけられます。(③のセッション部分)

 

タイプ8への教育のチャンスは、本人から近づいてき、じっくり話を聞いてあげられる時です。その時、本人の心にある想いや他者の感情に気づき、言葉にさせるサポートをしましょう。

 

タイプ8への「承認」と「見守る」を実行してみてください。お互いの良い関係が構築できます。(④のセッション部分)

 

 

 

EC=エニアグラムコーチング例「見守る」

 

課長(上司)  「お疲れ様」

リーダー(部下)「お疲れ様です」

課長  「今回の成績はすごいね。びっくりしたよ」

リーダー「いや、あれは結構、時間がかかりました」

課長  「あの営業先は、難攻不落と言われていたからね。壁やプレッシャーにはとことん挑戦するんだな」(①出来ている事実を受け入れ、その事実を自分の言葉で伝える)

リーダー「ま、そうですね」

課長  「大口の契約は嬉しいし、私はこのことがこの課にとって大変意味のあることだ

と思うよ。みんなも、頑張れ、と奮起を促されたような気持ちじゃないかな」(②感謝や尊重の言葉が添えられるともっと良い)

リーダー「いや、そう言っていただけると嬉しいですね」

課長  「調子は良いようだが、何か気になっていることは無いかな?」

リーダー「大丈夫ですよ。ばっちりです」

課長  「そうか、でもな、もし君が本当に辛い時、苦しい時は俺に話してくれないか」

リーダー「はぁ」

課長  「君には君のやり方があると思うが、悩むこともあるだろう。そんな時、俺がいつでも君を見守っていることを、覚えていて欲しいんだ」(③上司が、心を許して信頼できる人物として位置づけられる)

リーダー「有難うございます」

課長  「いつでもいいから来てくれ」

リーダー「・・・有難うございます」

課長  「じゃ、そういうことで」

リーダー「有難うございました」(④「承認」「見守る」を実行することでお互いの良い関係が構築できる)

 

解説

タイプ8へのNGワードは「あなたを支配する。あなたはコントロールされる」です。隙を突かれて支配されることを極端に恐れるタイプ8は、敏感にこれらの言葉に恐怖を感じ、直接的に攻撃してきます。気をつけましょう。

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