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株式会社エニアグラムコーチング - ブログ

2022/08/25

【メーシー教授】己に勝つ

「己に勝つ」という言葉がありますが、どういうことなのでしょうか?誘惑に負けないことが「己に勝つ」という意味なのでしょうか?性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)専門家のメーシー教授が答えます。


■人物紹介

メーシー教授メーシー教授

秋田県出身。専門は性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)。ビジネスにも詳しい。

 

さくらハッピーさくらちゃん

大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。

 

(さくらちゃんの)パパ

人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。

 


 

メーシー教授、お世話になります。

一つの言葉として「己に勝つ」という事を聞きますが、これはどういうことなのでしょうか。

 

メーシー教授

 

ヘロドトスというギリシャの哲学者が、「己との闘いに勝った時、汝は初めて価値のある人間になる」と言った。

 

 

私は、時々誘惑に負けてしまうのですが、誘惑に負けないことが「己に勝つ」という意味なのですか?

 

メーシー教授

 

それは意味が違うな。
「己に勝つ」の本当の意味は、「マイナスな状況、環境にありながら、又は、戦意を喪失させる連続にありながらも自分の最善を尽くすという事」

 

 

確かに人は良くなろう、前に進もうと思っていても、上手くいくことは少なく、あえぎながら生きているのが普通だと思います。

 

メーシー教授

 

フランスのYouTubeで再生回数第1位になったレ・ロマネスクTOBIさんという日本人がいる。彼はミュージシャンで、俳優。「フランスで最も有名な日本人」と言われておる。

 

 

まだ、お若い方ですよね。

 

 

メーシー教授

TOBIさんは大学卒業後、学生時代のアルバイト先に就職した。
2ヵ月後、社長が逃げ出し会社は倒産。その日震えながら家に帰ると大家が来て、「ここを墓地にするから退去してくれ」と言われて、家もなし。
その後、ソフトウェアの解説書作成の会社に再就職するも、そのソフトウェアの発売が中止、そして倒産。
さらに就職しても就職しても、倒産する会社にばかり当たっていた彼は、20代の終わり、真逆の事をしようと何のつてもないパリに行き・・・。

 

それからどうしました。

 

メーシー教授

 

最終的には、パリコレでのライブをきっかけに、世界12ヵ国50都市以上でライブを行うほどの人気俳優、タレント、振付師になった。

 

 

スゴイ人生ですね。

 

メーシー教授

 

TOBIさんは、「生きていく上で、“鈍い”って大事だと思うんですよ」と言っておる。

 

 

いわゆる、「鈍感力」ですか。

 

 

メーシー教授

つまり「己に勝つ」というのは、「歯を食いしばって、頑張り抜く」のではないと思う。
というよりは「感覚を鈍くして、その時々の最善を尽くすことが出来る能力」であると私は思う。

 

 

例えば、ウクライナのゼレンスキー大統領を見ると「闘志満々で頑強な人」というより、「どのような厳しい場面でも、国のために最善を尽くそうとする人」に見えます。
本日もとても勉強になりました。
有難うございました。

 

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