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株式会社エニアグラムコーチング - 受講生の声

2015/05/12

【修了生インタビュー】平良浩樹さん「2 エニアグラムを学んだことで起きた自分の変化」

――――エニアグラムを学んだことでのご自身の変化についてお聞かせください。

 

平良氏:3日間の集中学習で、すぐにドーンと変化したのか、徐々に徐々に勉強し続けて変わってきたのか、振り返るとだいぶ前の事になるのではっきりしないのですが、がまんができるようになったと思います。人を許せるようになった、といいますか。

 

「この人の行ないは、こういうところから来ているのだろうな」と思うと、自分の感情に一拍おけるといいますか。冷静になって人を受け入れていける。きちっと自分を受け入れていくところが、スタートになった気がします。

 

――――エピソードなどありましたら教えてください。

 

平良氏:タイプ9の私は、言いたいことが、まず、言えない。言わない、というか。どこかで何かを飲み込んでいる自分がずっといて。成長、あるいは課題という観点で言うと、言うべきことはちゃんと言う、というのが(タイプ9である自分の)大きな課題のひとつなのです。

 

エニアグラムを学ぶと、課題は「知識」として明らかになります。「タイプ9の課題ってこうだよね」「恐れを乗り越えていくってこうだよね」と。とはいえ、それを実行できるかは、ものすごくエネルギーの要ることだと思いました。

 

でも、常に「自分の課題はこれだ」と思い続けていました。課題を乗り越えていく過程で、小さな出来事を積み重ねていたと思いますね。

 

課題の1つである「必要なことを語る・伝える」という観点で言うと、キャリアカウンセラー養成講座受講生との関わりで、こんな出来事がありました。ある受講生が、なかなかCDAの資格試験に合格できない。忙しさにかまけて勉強が先延ばしになり、結局受からない。

 

それでその方は、CDAではなく、過去問が公開されて試験として取組み易い2級キャリア・コンサルティング技能士を目指したところ、筆記試験に合格し、実技試験を受けることになりました。

 

実技試験は、5つの相談者の事例が事前に出ていて、「このような相談者のうち、誰か1人があなたのクライアント役になります。どう対処しますか」と問われます。ある程度(答えを)用意しておけば、対策は立てられる。

 

試験が2日後にせまったタイミングで、その受講生から、今度実技試験を受けますとメールが入りました。5つの事例について、どう対応していいかが分からない。言葉では、「大変失礼かとは思いますが、どうしたら良いでしょうか」と。試験の2日前に勝手に連絡してきて、全部教えてくれ、みたいな(笑)。

 

――――「答えを教えてください」と。

 

平良氏:そうそう。たぶん、エニアグラムを学習する前の私だったら、内心ムッとしつつ、5つ教えるつもりも全然ないけれど、1つくらい教えて、「こういう考え方で、あとの4つは自分なりに考えてみてください」と対応していた。

 

それは、どこかで妥協していたのです。自分との妥協もそうだし、相手との人間関係も、折り合いをつけようと妥協して。ゴタゴタしない選択と行動をとっていたと思います。

 

受講生へのメールの返信には、「私が対処法を伝えると、もし合格しても、私の答えで合格したことになりますよね」と事実を書いて。「あなたが将来向き合うクライアントに、あなたはそれで誠実に向き合えると思いますか」と。

 

詳細は伏せますが、意味的にはそういう感覚です。私は、そういう(外側に正解を求めるような)あなたではない、(自ら問題解決に向き合う)あなたで、ギリギリまでがんばってほしいと。

 

4平良さん

「他の人から見ると当たり前かもしれない。ですが、タイプ9には当たり前ではない」とタイプ9の“根源的なおそれ”について語る平良氏。

これで相手が「フン」と横を向けば、それは仕方がないことかなとメールを返しました。私の行動は、他の人から見ると当たり前かもしれない。ですが、タイプ9には当たり前ではない。

 

そうしたら、受講生から返信がありまして、「はっと気づかされました」と。ギリギリまでがんばってみますという意味合いの内容が、少し長めに書かれていました。

 

 

――――「私はこう思う」ということを率直にお伝えになられて、ご自身ではどんなお気持ちになられましたか。

 

平良氏:「ゴタゴタしたくない」というのは、タイプ9的に言うと「繋がっていたい」という無意識の欲求なわけですね。繋がりが切れるのが怖い、ということなのですが。自分の想いを正直に伝えることは、相手を責めることではなく、相手にエールをおくることで。

 

繋がりが切れるどころか、むしろ強くなる。自分の立ち位置も、地に足を付けて立つことができると同時に、自分の勝手な思い込み、それを越えて行くのだと思いましたね。

 

――――以後、「私はこう思う」と伝えるシチュエーションが増えていったのでしょうか。

 

平良氏:それもありますが、伝えることが増えたというよりかは、より自然体で、まずは受け入れる、人の話を聴けるようになりました。会話をしていて、「何だ、こいつ!(笑)」と感じたときは、聴いているようでいて、心がワサワサしている感覚があった。

 

それが、「この人とはどうかかわっていったら良いか」を、まずはじっくり聴けるようになった。カウンセラーという職業柄、聴くのは当たり前ですし、タイプ9は比較的聴けるタイプだと思いますが、そこに「自然体」という言葉が入るようになりました。だから伝えることも、自然になってきているのだと思います。