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株式会社エニアグラムコーチング - 受講生の声

2015/05/12

【修了生インタビュー】平良浩樹さん「4 エニアグラムを活用した今後の展望」

―――――エニアグラムを活用されたカウンセラーの育成など、今後の展望をお聞かせください。

 

平良氏:ひとつの柱として、ご縁があったキャリアカウンセラーの資格を取得した方々を中心に、その方が成長していく支援ができたらと思っています。まずはセミナーを中心に、半年もしくは1年に1回、私がメインに活動している沖縄とか九州各県で、エニアグラムを普及していく活動をはじめました。

 

カウンセラー仲間が、エニアグラムは良いよ、というような実感を持っていただけたら。自己理解の基礎だとか、他者理解の基礎だとか、発展編だとか。

 

―――――活動の先に、どんな広がりがあるとお考えでしょうか。

 

平良氏:セミナーを継続していきながら、1人ひとりのキャリアカウンセラーのスーパーバイズというのでしょうか。個人的な支援も確立していきたいです。それには「エニアグラム」と「コーチング」が、とても大きな軸になると思います。

 

――――エニアグラム的なかかわりやセミナーを通じて、カウンセラーの変化や成長はありましたか。

 

平良氏:自ら学び始めたという人が多いですね。カウンセラーがセミナーに参加する前は、現場で向き合うクライアントをどう診断するのか、どう見極めるのか。そんな他者への関心を持って参加されるのですが。

 

1日でもエニアグラムを学んでいただけると、自分に焦点が当たります。「ああ、こんな自分がいたのだ」と。それが成長の第一歩。同時に、タイプが共通の言語になる。セミナーが終わった後でも、「(名前は覚えていないけれど)タイプ5でしたよね!」とか(笑)。そうやって仲間意識が強くなって広がりをみせる、というのはありますね。

 

――――エニアグラムを勉強したことで得られる共通理解があると。

 

平良氏:お互いを受け入れる、というのでしょうか。タイプが共通言語にもなりますし。たとえばカウンセラーがお互いに相談し合うとき、「クライアントのタイプは?」と話すこともできます。

 

――――事例検討会などで、エニアグラムがツールとして活用できそうですね。

 

平良氏:そうですね。キャリアカウンセラーの事例検討会は、うまくいかない出来事に対して、事柄にしか焦点が当たっていないと感じることが多いですから。

 

例えば「こういうクライアントがいて、なかなか就職ができません」という事例に対して、「どんな業界を受けようとしているのですか」「どんな経歴があるのですか」「面接場面では、どんなやりとりがあるのですか」と。

 

これらは全部、事柄にしか焦点が当たっていなくて、クライアントその人に焦点が当たっていない。「これまでどんなお仕事をされてきたのですか」とか、誰に対しても同じアプローチです。それではおそらく、効果的な支援には成り得ない。

 

案件を効率的にさばくにはいいかもしれない。こういう仕事がありますよ、と。でも、退職して、もう1回就職しても、また辞めて、を繰り返すような仕事の就きかたが少なくない。

 

いかに目の前の人に焦点を当て、その人が自分に気づき、就いた仕事でがんばっていけるか。そういうのも効果的な支援のひとつかなと思ったとき、事例検討会で「事柄」にばかり当てていた焦点を「その人」に当てていくうえで、エニアグラムは大きなきっかけになりますね。

 

――――現在のお仕事をはじめようと思われた、平良さんの想いに繋がっていきますね。

 

平良氏:そうですね。人を支援するには、その人に焦点が当たらなければいけないし、それを支える自分に焦点が当たらなければいけない。

 

この仕事を始めたとき、最初に声をかけていただいた会社は、当時で70~80名の社員がいまして、これからどんどん大きく広がると聞かされた時、内心で自分はまだカウンセラーの経験も自信もないものだから、ゴタゴタが起きないように(笑)、「産業カウンセラー協会というのもありますけれども」と総務部長にお伝えして。

 

すると総務部長が「協会と契約すると、誰が来るかわからない。私は“産業カウンセラー”とか“資格を持っている人”と契約するのではなく、“あなた”が来てもらうと安心できるから声をかけたのです」と。

 

そういう意味では、やはり人に焦点を当てる、自分に焦点を当てる。そして自己理解に留まらず、受容から成長につながる部分を考えていくとき、エニアグラムはとても大きなツールだと思います。