株式会社エニアグラムコーチング - 実績・事例・ケーススタディ

実績・事例・ケーススタディ

実績・事例・ケーススタディ一覧

  1. 営業リーダーが営業マンの成績を向上 ⇒もっと詳しく
  2. コールセンターのリーダーが離職者ゼロを達成。さらに、年間教育費1000万円以上のコストカットを実現 ⇒もっと詳しく
  3. 看護師長研修により、病院を避けていた重度の糖尿病患者を通院 ⇒もっと詳しく
  4. 看護師と認知症の患者とのコミュニケーション方法を変え、医療事故を防止 ⇒もっと詳しく
  5. 看護師教育による患者の回復と信頼関係構築 ⇒もっと詳しく
  6. 発達障害の子供の問題行動が大幅に改善 ⇒もっと詳しく
  7. ITリーダーが部下とのコミュニケーションに自信 ⇒もっと詳しく
  8. メンタルヘルス不調者(化学研究者)の心と身体の回復 ⇒もっと詳しく
  9. 校長・教頭先生に 先生の不登校問題の解決 ⇒もっと詳しく
  10. 法務省の検察改革に活用 ⇒もっと詳しく

 

1.営業リーダーが営業マンの成績を向上

近畿にある、自動車販売会社の営業リーダーである店長(30歳代後半)は、頭を抱えていた。昨年から販売台数が、どうしても 伸びず、そればかりか営業マンの何人かが離職していったからである。店長は、時には感情を爆発させ、朝から怒鳴る こともあった。店長の性格タイプは4であり、感情に左右されやすい。 また、部下との面談時、モチベーションを上げるために話をするのだが、一方的に過去の自分の経験を話す。 さらに「昨日は何人の人と接触したか?」「目標達成していないのはなぜか」などと何度も聞き続ける。

ある日、店長は副社長からの推薦でエニアグラムコーチングを学び始めた。半年間学んだ結果、本人が自己のタイプを理解し、スタッフとのコミュニケーションの不足、改善点に気づき、部下への指導方法を変えた。例えば、部下Aさんは、タイプ6(不安が多い気質)なので、お客様からどのような質問をされても良いように、準備時間を他の営業マンより多くを与えた。その結果、Aさんは、どのような質問にも答えられる自分に自信を持ち、お客様のところに継続して通えるようになった。 また、チームのスタッフに、それぞれ尊敬しあうよう促した。例えば、Bさんはタイプ1であり、成長方向のタイプであるタイプ7のCさんがチームにいる場合である。実はBさんが苦手とするお客様は自分の成長方向にあるタイプ7である。であるから、あえて「タイプ7の気質であるCさんから、相手を尊重しつつコミュニケーションのコツを伝授してもらいなさい」と指導した。今までの目標到達のミーティングではなく、自分に苦手なお客様を想定した学習方法は、お互いに良い刺激となり、学び合う組織が自然に出来た。 またお客様の性格タイプを見抜かせ、そのタイプに合った営業方法をコーチングした。その結果、新規開拓は、 前年度の1.3倍となり、全県売り上げ第1位、全国19位の成績を収めることが出来るようになった。

 

2.コールセンターのリーダーが離職者ゼロを達成。さらに、年間教育費1000万円以上のコストカットを実現

8か月に3割のスタッフが辞めていくセンターがあった。スタッフは職場の改善に取り組まない会社に、不信感を募らせていた。スタッフのストレス度は高く、ゴミ箱を蹴る、大声を出す、 受話器を投げつけるなど、リーダー、マネジャーも精神的に辛い状態が続いていた。<呼び出し 音5回以内>で電話を取る数値目標であったが、配置人数が2割多いにも関わらず、数値目標を 常態的に下回っていた。理由はマネージャーの管理の方法に問題があった。キレの○○と呼ばれるほど、マネジャーのコミュニケーションは、激しい言葉、荒々しい態度であった。

コーチング、コミュニケーション、話し方、テクニカルなど、多くのスキル研修を受けたが、 あまり効果がなかった。 マネジャーは、あるメルマガの購読者であり、そこにはエニアグラムコーチングの手法が記載 されていた。メルマガには、スタッフの気質別にコミュニケーションする方法が書かれていた。 マネジャーは、エニアグラムコーチングのセミナー、12回コースを学びはじめた。それにより 分かったことは、スタッフ全員がそれぞれ違う気質を持ち、違う言語を持っており、さらに違う コミュニケーション方法でお客さまと接していることだった。

マネジャーは今までのマネジメントの仕方が、あるスタッフにはやる気を上げ、他のスタッフには やる気を下げる対応であるということに気づいた。またスタッフのタイプに合わせたマネジメントを行う事で、スタッフと良いコミュニケーションがとれるようになった。例えば、電話をなかなか切れないスタッフに対し、切れない理由がその気質の怖れである事を理解させ、 「この電話につながらない人は今、いったいどうしているだろうか」と質問することで、早く切ることの意味を学ばせた。

結果としては、離職者がゼロになり、トレーニング費用として毎月90万円のコストが削減 できた。20名いたスタッフが17名で業務をこなせるようになり、給与の20%が削減できた。 チーム内の雰囲気が明るく元気になった。お客様やスタッフ間のコミュニケーションがスムーズに なり、結果的に問題解決の時間が短くなった。 スピード、効率性が上がり、<呼び出し音5回以内>で取る目標に対し、<平均呼び出し音2回>で 電話を取れるようになるなど、数値目標の105%を常に達成できる状態が続き、お客様アンケートによる満足度調査の数値も上昇した。

 

3.看護師長研修により、病院を避けていた重度の糖尿病患者を通院

看護師長40人に研修を行った。研修課題は「スタッフ・患者への注意・コミュニケーションの方法が難しい。コミュニケーションをとっているつもりでも相手に伝わっているか分からない」であった。研修の結果、相手の性格タイプに基づいたコミュニケーション・指導の方法が具体的に技術化され、現場は緊密さの向上とストレスの低減があった。また、研修に参加した師長が、重度の糖尿病患者であるにも関わらず病気に向き合おうとしない患者に対し、その性格タイプに応じた声かけをした結果、自ら通院を継続し、病状が著しく改善された。

 

4.看護師と認知症患者とのコミュニケーション方法を変え、医療事故を防止

多発性脳梗塞の患者に4回かまれる看護現場があった。ある看護師は二の腕の肉を食いちぎられる事故があり、看護師達に強い恐怖があった。患者は認知症であり、首から下の硬直状態が続く男性患者Dさん(80歳)であった。この患者に対し講師が患者とセッションを5分程度行い、その性格タイプの患者を尊重する看護法をスタッフに指導した。

Dさんは、看護師を噛むばかりではなく、唾を吐きかけるなど常に攻撃性の高い患者で、看護師はみな怯えていた。講師からのアドバイスとしては「本人がタイプ8であることから、支配、コントロールされると感じると、強い怒り、攻撃性が出る。患者さんの尊厳、人としての尊重を尊び、許可を求めるコミュニケーションをとるように」があった。

その後、スタッフ、皆で、「食事介助をさせていただいて宜しいですか?」「入浴介助をさせていただいて宜しいですか」と許可を求めるコミュニケーションに改めた。(以前は、「食事です」「お風呂に入りましょう」などの一方的な会話だった)また「噛まれると痛いので噛まないでください」とお願いし、Dさんに対するコミュニケ-ション対応を変えた。

その結果、噛む、唾を吐きかけるという行為が無くなった。また以前はスタッフからのコミュニケーションに反応しなかったが、その患者は初めて(入院から10年)、「おしっこ」「腹減った」などと訴えるなど、Dさんからコミュニケーションするようになった。

性格タイプに合わせた接し方で、看護師に恐怖、ストレスが減り、精神的に楽になった。その後、一切事故は無くなった。あらかじめ、その患者の性格タイプを知り、事前に対応方法を学ぶことで、医療事故の予防が可能となった。

 

5.介護士教育による利用者の回復と信頼関係構築

84歳の女性で認知症、車椅子の女性利用者Cさんにエニアグラムコーチングのセッションを行い、カルテを作成した。

スタッフへのアドバイスとしては「本人がタイプ6であることから、何らかの役割を与えることで安心、信頼が向上する」事を伝えた。

その後、スタッフ皆で、「Cさんに花の水やりに協力していただきたい」と伝え、コミュニケ-ション対応を変えた。(以前は、利用者さんにお願いすることは無かった)

その結果、Cさんに変化があった。食事後、食器を自発的に厨房に持ってくるようになった。その影響で皆も食器を自分で片付ける利用者が出てきた。性格タイプに合わせた接し方で皆の機能維持、回復に役立っている。

またCさんは以前、入れ歯を洗浄しているとスタッフに何度も「私の入れ歯はどこ?」と5分おきに聞いていたが、全く入れ歯について聞かなくなった。自分の役割があることに安心(タイプ6の特徴)し、スタッフを信頼してきたからだと思われる。

 

6.発達障害の子供の問題行動が大幅に改善

I君は、幼稚園、小学校1年生の時は、のびのびとした子供で、すくすくと成長した。しかし、小学校2年生の時、問題行動をおこすようになった。

授業中、教室の外に出る、先生の話を聞いておらず算数の時間に折り紙を折る、後片付けをしないなど、先生から注意されることが 多くなった。また、クラスでけんかをする、本を投げつける、学校の窓を足で開けようとしてガラスを割る、ハサミをなげるなど、先生から親への報告の電話が週1~2度続いた。強く叱ったこともある。父親としては「ばかやろう」と言って殴ったこともあった。

悪い子への罰として、誕生日のプレゼントをあげない処置にも及んだ。しかし、いくら叱っても言うことを聞かず、勉強しようともしなくなった。朝も起きられなくなった。ただ、工作だけは大好きで、通常以上の集中力で、工作を創り続ける。その後も問題行動は続き、 学校からの帰りに紛失してしまうのか、PTA・各行事などの案内を親に渡さず、父兄として対応できずに困ったこともしばしばだった。

しかたなく、親が夜中に学校までPTAの案内の紙を取りに行ったこともある。家族と一緒にいても問題行動はおさまらず、デパートに 行った際にはいつの間にかいなくなり、デパート中を探すと、一人で出口付近に立っていたこともあった。母親は、けんかをして筆箱を 壊したクラスの友達などのところに、3回、4回と謝りに行った。母親は本当に困り果てた。

I君は、2年生の中盤から塾に通い始めた。塾では一変して集中して勉強していた。本人に言わせると、学校はつまらなく、塾はクイズを するのが楽しいという。また、「授業の前にトイレにいっておく」など、ルールを教えてくれるのが良かったようだ。塾では全く問題を 起こさなかったが、学校での問題行動は続いた。

07年から父親は、エニアグラムを学び始めた。そこで自分の子供の気質がタイプ4であることを知った。タイプ4の気質とは、社会のルールに 従うことが苦手で、創造性に並はずれた能力を持ち「特別な存在である」ことを無意識に欲求する特徴を持つタイプである。父親が自分の 子供の本質を理解し始めると、まず親としての気持ちが楽になった。さらにその気質が一生涯変わらないものであることを知ると、怒りが 湧かなくなった。自然に、この子をそのまま受け入れようとする気持ちに変わっていった。それが自然に子供に伝わったのだろう、特に3年生になってから、子供に大きな変化が出始めた。言うことを聞くようになり、学校での問題行動はピタッと止んだ。けんかもしなくなり、 学校からの電話も止んだ。それはまるで奇跡をみるようだった。

以前の父親は、子どもを心配するあまり、話しを聞かずに怒り、ネガティブな感情をぶつけていた。しかし、子供の行動が、学校という ルールへの抵抗であり、本人の気質から出た根本的なエネルギーであることが分かって、自分のスタンスが変化したとともに、対応が 受容的な態度に変わった。また、タイプ4であるわが子がもともと並はずれた創造性を持って生まれたことを知り、夜中まで熱中して 工作をつくっている姿に、怒らずに優しく「明日、早いからそろそろにしろよ」と声をかけられるようになった。

I君は、今、元気に学校に通っている。

 

7.ITリーダーが部下とのコミュニケーションに自信

エニアグラムコーチングを学び職場での導入を行っているIT企業(北海道)営業統括開発部次長Y氏との一問一答は以下の通り。

1、エニアグラムコーチングを活用している具体的な「場面」はどこですか?

・職場での私の立場:
社内では、役員の次のポジションであり、開発部門の約70名強が自分の管轄です。複数のプロジェクトの収支管理を行ない、マネージャーを含む約20名の年俸者の目標管理、開発部門のエデュケーション計画、インフラ構築計画など全域の予算管理・執行承認を行います。直轄部隊もあり、直轄の技術者にも同様の目標管理を行ない、より細かいメンタル面を含めた管理を行います。また、新規採用についての選考も行ないます。社外には、管轄プロジェクトの対顧客折衝を開発部門の責任者として営業部門のサポートを行なう立場におり、現場よりもより顧客に近いところで行動します。

・場面や効果など:
コミュニケーションをとる対象が結構な数にのぼります。余り意識できていませんが、ほんの数分の会話でも、よく考えてみるとエニアグラムの効果があるかもしれません。しかし、ある程度の時間(10分~数時間)を費やすコミュニケーションの場合、例えば顧客との打合せや上司との打合せ、部下からの相談や逆に指示をするとき、目標管理などの面接をする場合などです。

・以前との比較:
以前はエニアを知りませんでしたから、『以前』は使えていた・いなかった、というのはちょっと回答が難しいですが・・・。
※一番如実に現れたのは、(社員への面談と違い)採用面接では容赦なくタイプを探る質問を浴びせることができる(別の言い方だと『化けの皮をはぐ』といいますか)ですので、ウソをより論理的に見破れるようになったかもしれません・・・。

2、活用(無意識でも可)していて、どのような「変化」が、自分と相手にありますか?

正直に申しまして、相手に現れた変化はわかりません。あるいは、大きく変わっていないということでしょうか。これは、相手と深くかかわれていないという私の課題でもあり、一方で、相手と深く関わってはいけないという私の方針から来るものかも知れません。(矛盾しますが)

自分の変化は、相手をより深く見ることができるようになったことです。以前は、相手を良く観察し、相手の立場で考えることをむねとして、それなりに自分ではできていたと思っていました。しかしそれは、相手の判断をするにも自分の価値観がより深く影響していたという点では、想いは強くとも、判断に偏りがあったと思っています。
エニアグラムを学んだ今は、相手の価値判断は何が根源になっているのかを違う角度から見るようになりました。

部下と深く話しをする、あるいは話してくれる場面が増えましたが、これは自分の立場が変わったこと、あるいはコミュニケーション技術の向上など、エニアグラム以外の要素もあると思っておりますので、『エニアグラムを活用した結果による変化』という判断とは言い切れないと考えています。

3、活用(無意識でも可)によって、どのような「効果」が自分と相手にありましたか?
  1. 顧客に対するアプローチの仕方、注意点などを、部下や営業に対してより具体的に指示するようになったかもしれません。(プラス面)
  2. 自分では苦手な人が減ったかもしれません。(プラス面)
  3. 逆に言えば、顧客に関してはより客観的になり、以前のように熱く語らなくなったように思えます。また、苦手と思われる人が減ったかもしれませんが、より表面的な付き合いにとどまる人が増えたようにも思えます。(マイナス面)(※ここについては、まだ分析中です)
4、上記の、「活用場面が出来た」「変化があった」「効果が現れた」「理由」は何だと思いますか?

なぜか?という理由は、前述の中にも出てきたかもしれませんが、異なる価値観に対する『備え』が自分にできたことでしょうか。コーチ◯◯のタイプ分けの場合、4つのコントローラー、プロモーター、サポーター、アナライザーに分類してそれぞれのタイプに応じた気付きをさせますが、これはチームプレー、特にビジネスに於ける自分の役割を認識させ根源に働きかけると言う点では有効だと思います。エネルギーを出すために、モチベーションを引き揚げるために必要なマインドを導き出すには、ある方向に気付かせる(ねばならないと気付かせる)、あるいは違う方向に気付かせる(ねばならないから開放する)という点に於いては有効かもしれません。

しかし、それだけでは解決できない問題や、説明できない心の動きがコーチにもクライアントにもあります。エニアの場合、まず相手を受容すること、認めることが重要で、これは『方向を強制しない気付きを導く』ことにつながっていると考えています。それによって、相手の根源が何であるかを理解することに繋がるという考え方です。
それが冒頭の『備え』ができている、ということになります。

一方で、自分でエニアやコーチングを活用しなければならないと考えていた時期もあり、まだまだ経験を積む必要があるのだなと感じてもいます。

それは、コミュニケーション開始段階でタイプ分けをしなければならないとか、コーチングのテクニックを使わなくてはならないとか、頭で考えることが多く、本質から離れてしまうことがあったことです。半年や一年でコーチについて語ることはできません。それだけ難しいものだと思います。

しかし、そういった時期もありましたが、現在では逆にタイプ分けは後からついてくるものであり、コーチングテクニックも、自分のやり方に合っているものであれば良いと思うようになっています。

安村さんからは、自分を抑えることがコーチにとって必要であり、どんなタイプにもなれる(合わせられる)ことが求められる場面があることを学びました。現在の自分の立場では、むしろ自分の色を周りに見せる、あるいは定着させることが必要であり、コーチというよりは、私からのアドバイスや指示、サービスを求める側では、『私』というものからそれらを提供してほしいと思ってもらいたいと考えています。もともとエニアに行くことになったきっかけは、自分は何者なのか、どう生きていくのかを考えたときに、安村さんからの『エニアを学ぶことは、自分探しの旅である』という言葉を信じて1年間通いました。今は学んだことを、どう自分の中で消化していくか、発展させるのかがテーマとして動いています。希望としてはアカデミックな状態に自分を置きたいところですが、当面は実践の中で考えていく状態が続くのではないかと思います。

 

8.メンタルヘルス不調者(化学研究者)の心と身体の回復

大手化学薬品企業、人事部より、優秀な研究者であるAさん(29歳)にうつ・メンタルヘルス不調の症状が出ており、退職を申し出られていることから、復職を促して欲しいとの要望があった。

本人と面談をすると、「上司である研究リーダーからの指導により、体調の不良、精神の失調が著しく、今後当社で働く意味が無いと感じ始めた。出社自体が困難となり、退職を申し出ざるを得なくなった」と訴えられた。すでに病院に通い、医師よりうつの診断書を得ていた。

エニアグラムコーチはタイプ9(本人)に向けたセッションを本社で行った。上司から受けてきた指導内容について計6時間、話を聞き、エニアグラムコーチングを行った。徐々に心の回復が見られ、最終的には復職を決意させることに成功した。Aさんは現在、元気に研究職を続けている。

 

9.校長・教頭先生に、先生の不登校問題の解決

公立の教職員管理者(園長・教頭・校長)に対し、研修を行った。 研修のテーマは「職員間のコミュニケーション力の向上」(起きていた問題は、メンタルヘルス不調による職員の休職)。結果は、回収アンケート数35中、「エニアグラムコーング(以下EC)は、休職者対策として効果的だとお感じになられましたか?」の質問に対し「感じた 25名(71.4%)」というものであった。感想の一部は下記の通り。

「色々なタイプがあることを勉強できた。仕事だから『なぜ、できないのか』など普段はよく思いがちでしたが、人を見て相手を受け入れたいと強く思いました」

 

10.法務省の検察改革に活用

講義を担当しましたが、内容については公開しません。以下は、その後の提言内容です。

「取り調べの精度の高さと効率の追求について」

検察の再生に向けた取り組みの一つとして、取り調べの精度の高さと効率的な真相究明方法が望まれている。取り調べの方法については、過去、長期に渡り研究と研修は行われてきてはいるものの、人間の記憶、証言のあいまいさから、正しい情報を得ることの困難さがあり、冤罪の発生も招いてきた。

そこで、虚偽の情報、間違った自白、また強要によらない真相究明の技術として、CIAが採用しているエニアグラムブリーフィングが一つの手段として有効であると考えられる。

エニアグラムは、生物多様性に基づいた生涯変わらない気質(体質)について研究された性格心理学の技術である。人間の気質(先天的な体質)を活用するエニアグラムが取り調べに役立つのは、個が強いストレス・プレッシャーを得る時、その多様性に応じて、一定の固着行動、収縮が現象化する原理が存在するからである。つまり、その被疑者の気質を知ることによって、その気質が持つ、より特有な心理情報と行動情報の取得が可能となる。

また、今後、取り調べの可視化がより現実的なものとなる時、検察官の人間力の要素であるコミュニケーション力、コーチング力、人間の心理的内面への深い理解、及び自己理解が必要となる。そのためにも、気質を使った取り調べの技術を研究、実践することの有効性を示唆するものである。

なお、CIAとエニアグラムに関する情報は、一般公開されていない。

以下、企業HP参照。   Turning Point International
http://www.turning-point-intl.com/index2.php?panel=ENNEAGRAM